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素牛ブランド「八重山郷里牛」の確立へ ―― 沖縄県・八重山郷里素牛生産グループ(1面)【2018年11月1週号】

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 沖縄県石垣市や竹富町、与那国町からなる八重山諸島では、約630戸の肉用牛農家が年間8800頭以上の素牛(もとうし)を出荷している。約9割が県外の肥育農家に購買され、その土地の銘柄牛として流通するため、素牛生産地は消費者に認知されていないのが現状だ。八重山諸島の黒毛和牛繁殖農家4戸で構成する八重山郷里素牛生産グループは、肥育農家や卸売、飲食店などと連携して素牛の地域ブランド「八重山郷里牛」の生産・流通展開を図っている。父系の血統を但馬系に限定するなど生産や肥育に統一条件を設けるほか、一頭ごとにワクチン接種などを記録した生産履歴カルテを作成。情報の透明化を図りながら安全・安心の肉牛作りに取り組む。和牛繁殖供給基地・八重山諸島の誇りを胸に、基幹産業である畜産業の振興に拍車をかけている。

(1面)

〈写真:「取り組みを通じて責任感が増した」と話すグループリーダーの東竹西さん(右)と従業員の石垣佳菜子さん〉