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もち性大麦 機能性に着目し商機へ ―― 田中農産・田中米穀/福岡県築上町(1面)【2019年2月4週号】

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 近年、米に混ぜて炊飯して食べるもち性大麦の需要が高まっているという。豊富に含まれる食物繊維が血中コレステロールを正常化するなど機能性が注目されているほか、粘りや軟らかさなどの食感も人気だ。大麦の多くは輸入に頼っており、国産を求める消費者需要に応えられていないのが現状だ=グラフ参照。福岡県築上町の田中農産・田中米穀(田中祐輔代表、74歳)では、農研機構・九州沖縄農業研究センターが育成したもち性二条大麦「くすもち二条」を栽培する。排水対策などの徹底によって10アール当たり収量550~600キロ(二条大麦の県平均は310キロ)を実現。地元の精麦会社に全量出荷して麦類だけで年間2700万円を売り上げ、所得向上につなげている。

(1面)

〈写真:生育を確認する田中さん親子。需要増を背景に面積拡大を図る〉