農作業の省力化に水稲乾田直播栽培への関心が高まっている一方で、二毛作地帯では、麦収穫から水稲作付けまでの期間が短く、十分な漏水対策が講じられない問題があった。米、麦、大豆の2年4作に取り組む福岡県みやま市の山井正光さん(67)は、農研機構・九州沖縄農業研究センターが開発した振動ローラーを導入して乾田直播栽培の漏水防止を徹底する。20~30馬力のトラクターに装着可能で、10アール当たり30~40分で作業ができる。移植と遜色ない収量を確保している。
(11面・営農技術)
〈写真:「今まで使っていたトラクターに取り付けられる」と話す山井さん〉