三重県松阪市飯南町の「茶来〈さらい〉まつさか株式会社」は、役職に応じた職務分担を徹底し、気象や土壌診断などのデータに基づいた茶の生産と飲料メーカーへの卸を柱にした経営で、設立から約10年で年商を約2倍の2億円に伸ばしている。創業者の一人で、代表の中村吉勝さん(52)は「販売から逆算して生産計画を立てる、製造業の考え方をしている。弱小産地だからこその柔軟さを生かした経営が当社の強み」と自己分析する。
(8面・ビジネス)
〈写真:製茶機はシーズン入りすると24時間稼働する。「集中制御しているので、管理は1人でできる」と中村さん〉