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都府県酪農の振興を 脱粉輸入枠縮小も 弱体化進む生乳生産(2面・総合)【2019年10月3週号】

 農林水産省は4日、2019年度の脱脂粉乳の輸入枠数量を、当初計画していた2万トンから1万4千トンに削減すると発表した。ヨーグルト需要の伸び悩みで、在庫が積み上がっていることが主な要因。バターについては現行輸入枠の2万トンを維持する。国内の生乳生産は、北海道が前年度を上回る見通しだが、都府県は前年を下回り、生産基盤の弱体化に歯止めがかかっていない。さらに9月の台風15号に伴う大規模停電による影響で、千葉県酪農へのダメージも懸念されている。国内の牛乳・乳製品需給の安定には、特に都府県の生乳生産の回復が急務となっている。酪農家の意欲を喚起する施策や乳業社との連携・強化が課題だ。

(2面・総合)