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食料自給率に農水省が新たな考え方 飼料反映しない目標新設(2面・総合)【2020年2月3週号】

 農林水産省は13日、新たな食料・農業・農村基本計画に盛り込む食料自給率目標について、飼料自給率を反映しない「産出段階」の目標を新設する方針を明らかにした。畜産分野の生産努力をより反映させるとともに、国産畜産物の消費の後押しなどにつなげるのが狙い。ただ、飼料自給率を反映した現行の自給率目標との併記となることから、国民の混乱・誤解を招くとの指摘も上がる。飼料自給率向上の機運がしぼむ恐れもあり、正しい理解の浸透には、丁寧な説明が欠かせない。長期にわたる食料自給率の低迷は生産基盤の厳しい現状を示している。国民理解のもとで自給率目標を設定し、国を挙げて達成に取り組むことが求められる。

(2面・総合)