農林水産省は16日、「花き産業及び花き文化の振興に関する基本方針」の見直し案を示した。花き消費の伸び悩みや安価な切り花の輸入増などの状況を踏まえ、次世代施設園芸の面積拡大やスマート農業技術の導入など生産基盤の強化を図る方針を明記。輸出促進や、SNS(会員制交流サイト)などを活用した需要の増進も打ち出した。災害などリスクへの備えには「農業保険の普及推進」を強調した。花きは国民の心豊かな生活に貢献するもので、産出額は農業全体の4%を占め、若い農家の活躍が目立つなど農業・農村の振興に大きな役割を担う。新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う需要減への対応を含め、生産者が安心して経営展開できる方針と具体策の実行が求められる。
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