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被害予防は自分の手で 有害獣捕獲システムを構築 ―― 澤村勉さん(岩手県滝沢市)(1面)【2020年3月4週号】

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 岩手県滝沢市の澤村勉さん(67)は昨年の夏、育てていたトウモロコシが食害に遭い全滅したことから、「主力のスイカ(「縞無双〈しまむそう〉」20アール)とリンゴ(「ふじ」など55アール)に被害が出る前に」と有害獣捕獲に取り組んでいる。まず、カメラで調べてキツネやタヌキの侵入を確認した。ハクビシンが出入りしていることも突き止め、捕獲に向けて箱わなを購入。遠隔操作ができるよう加工し、今月上旬にキツネを初めて捕獲した。滝沢市役所農林課職員で地元猟友会にも所属している佐藤一将さん(43)からアドバイスを受けて、誘引餌を工夫した。4月からは猟友会に入会し、より大きな箱わなの使用や有害獣の情報収集に着手する予定だ。

(1面)

〈写真:「思ったように食いつかない」と箱わなを前に、滝沢市役所農林課職員の佐藤一将さん(左)に誘引餌の相談をする澤村勉さん。この1週間後にキツネを捕獲した〉