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防風林「新型コロナ禍収束へ最大限の対応を【2020年4月1週号】」

 ▼本来なら、入学や就職など新たな門出を祝う4月を迎えた。しかし、新型コロナウイルス感染症の拡大がとまらず、沈滞ムードが漂う。東京都の小池知事は、感染者急増を受け「感染爆発の重大局面」と記者会見し、不要不急の外出自粛を要請。隣接4県の知事と連名でイベント自粛や人混みへの外出回避などを求めるメッセージを出した。
 ▼政府は、安倍首相を本部長とする対策本部を設置。国民生活や経済への影響を最小限とすべく対策強化に乗り出した。政府・与党は、イベント自粛や学校給食休止などの影響を受けた事業者などの経営維持や急速に冷え込む景気の浮揚を促そうと早急に大型経済対策をまとめる予定だ。
 ▼欧米では、外出禁止や商業活動の停止を指示する国も出てきた。早期の事態収束に向け、日本も正念場を迎えている。外出自粛など感染回避対策と経済対策の両立は相当な困難を伴うが、官民を挙げた対応で乗り越えるしかない。
 ▼最優先課題は、感染の拡大を防ぎ、収束が見通せる状況の転換を果たすことだ。沈滞ムードを打破できれば、国民の気持ちも前に向いて動き出す。