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災害に備え園芸施設共済加入 「安心して営農ができる」【広島県 6月1週号】

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 【広島支局】定年退職後に、ハウス2棟(9・7アール)でアスパラガスの栽培を始めた久保勤さん(77歳、世羅町)は、ハウスを設置した当初から園芸施設共済に加入している。「特に台風が怖い。風や雪でハウスが倒れたときのことを心配して加入した。『守り神』のようなもの」と話す。久保さんは、風でビニールが破れる被害で、共済金の支払いをこれまで2回受けている。「ビニールはだんだん弱くなっていって、ちょうどその時に風で破れた。共済金をもらって助かった」。被害が小さく支払いの対象にならない事故もあったというが、毎年欠かさず加入し、災害へ備えている。久保さんのハウスの奥行きは86メートル、94メートルと長いため、3~4メートルほどの間隔で木の支柱を立てて補強した。「長いハウスは風や雪で壊れやすいと言われたが、作業効率を考え、譲り受けたままのサイズで建て直した。自分たちで作業したので経費も削減できた」。さらに、風通しを良くするために入り口を大きくしている。

〈写真:「被害があるのは良くないが、補償してもらえるのは安心」と久保さん〉