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加工用トマト「すずこま」 水と液肥を循環 効率化・病気予防に成果【10月1週号 岩手】

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 【岩手支局】加工用トマト「すずこま」を20アールで栽培する奥州市江刺田原の特定農業法人(農事)上小田代では、水や肥料を循環させて与えるシステムをハウス4棟に導入し、効率的な給水や病気の予防などに成果を上げている。2015年には地下水位制御システム「FOEAS(フォアス)」と畑地用地下灌漑システム「OPSIS(オプシス)」を導入した。FOEASは、地下に埋め込んだパイプを使って排水などを管理。OPSISは、パイプ内に水や肥料を循環させて与える仕組みだ。システム導入前は給水の際にトマトに泥が付き、病気になることがあったという。伊藤周治代表は「地下のパイプから水を与えるので、泥跳ねがなくなり病気の発生も減った」と話す。トマトはピューレに加工して販売。インターネット販売のほか、レストランや市内のホテルなどにも出荷する。

〈写真:地下のパイプから水や肥料を与え、タンクで水を循環する〉