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防風林「図書に親しむ機会づくりを【2020年10月4週号】」

 ▼10月27日~11月9日は読書週間だ。今年の標語は「ラストページまで駆け抜けて」とし、物語などとの出合いを呼びかける。活字離れと言われて久しいが、新型コロナウイルス対策の外出自粛が続き、家で過ごす時間も増えた。秋の夜長を読書で楽しんではどうか。
 ▼通勤電車では、気軽に読める文庫本の小説を手にする。以前は、満員電車でも新聞を折りたたんで読む人を見かけたが、今はほとんどいない。荻原浩さんや原田マハさん、誉田哲也さん、垣谷美羽さんなど著名な作家の方々にも農業・農村を舞台とした小説がある。試しに読んでみて、相性のよい作家を探してみることを提案したい。
 ▼総務省の家計調査(2019年)では、2人以上世帯の新聞、雑誌、書籍などの購入費は月平均3380円で、10年間に15%ほど減少した。年代別では、39歳以下層の減少幅が大きいという。新聞電子版や電子書籍に移行したとしても、印刷物にも手を出してほしい。
 ▼平日は職場周辺、休日は最寄り駅周辺の本屋めぐりが趣味の一つだ。面白そうな小説や企画の本、漫画などがあるとうれしくなる。しかし、東京都内でも1軒、また1軒と閉店が続く。地方では、本屋のない市町村が増えていると聞く。本との出合いを楽しめるよう、本を買って地域の本屋を応援しよう。