【長崎支局】佐世保市宇久町の岩永裕志さん(31)は、子牛の部屋の一角にコンパネの端材や角材などを使って、子牛用のベッドを作製した。叔父が経営する鳥山畜産に勤める岩永さんは、「子牛たちはやっぱりが気持ちいいんでしょうね。畳2枚ほどの広さで、高さが15センチあります。簡素な作りですが、もたらす効果は大きい」と話す。離島にある宇久町では、敷料になる木材チップなどを確保するのが難しく、経費がかかるため、ふんだんに使用することができない。そのため、ベッドの範囲を限定することで敷料を節約できるという。「敷料の量が少なくなることで、作業の省力化にもつながっています」と岩永さん。少量の敷料でも厚みを確保することが可能で、冬場の底冷えによる体温低下、下痢・肺炎などの予防を期待できるという。
〈写真:ふかふかのベッドで過ごす子牛〉