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種もみに直接コーティング いもち病・紋枯病の新防除薬【4月4週号 富山県】

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 【富山支局】射水市の農事組合法人下条営農組合(浅井満組合長)では、水稲生産を省力化するため、「コシヒカリ」の作付面積の8割以上に乾田直播栽培を取り入れている。そして今年は、特殊な農薬を播種前の種もみに直接コーティングし、いもち病と紋枯病を防除する処理を県内で初めて導入した。導入した薬剤は、「バイエルクロップサイエンス株式会社」の「エバーゴルシードFS」と「ルーチンシードFS」。防除方法の特徴は、種もみの段階で対処するため、短時間で簡便な薬剤処理が可能で、効果のむらが出にくくなるという。また、本田への薬剤防除と比較すると、農閑期に薬剤処理できることから、忙しい春先の作業を軽減し、作業の分散化を図ることができるなどメリットが多い。

〈写真:下条営農組合の轟周一さんは「農閑期に作業ができ、忙しい時期の作業負担を軽減できるのが良い」と話す〉