【京都支局】「いろいろな売り方を考えて、お客さんの反応を身近に感じたい」と話すのは、宇治市で花を生産する今村正喜さん(38)。花を身近な存在にしようと販売方法に工夫を凝らしながら、小学生を対象に花育にも取り組む。今村さんは、安政時代の初代・丹波屋喜兵衛さんから数えて13代目。12代目の父・信吾さん(69)と、ハウス10棟(30アール)で小ギクやグラジオラス、ヒマワリなどを生産する。切り花の市場出荷がメインだが、定期的に行われる地域のイベントでの対面販売にも出向く。「市場出荷では分からなかった消費者の反応や求めていることが分かった」
家庭用の切り花に需要があると分析し、力を入れているという。できる限り長く、きれいに咲くように出荷のタイミングを調整するなど工夫する。
〈写真:ヒマワリを手に「花育を通じて花と触れ合ってほしい」と今村さん〉