愛媛県八幡浜市でかんきつ類を中心に果樹500アールで経営する菊池正晴さん(69)は温州ミカン150アールで、1樹の片側に1年ごとに結実させる隔年交互結実法を実践し、収量安定や省力化を実感している。冬に片側の結果枝を強剪定(せんてい)することで、夏の摘果作業が省略され、樹形が単純化して雇用者も管理が分かりやすい。規格外を除いた10アール当たり収量が2.5トンと慣行並み。枝の更新が進むため、カイガラムシ類など病虫害を受けにくく、有機JAS認証に適合した農薬で発生を抑えている。
(7面・営農技術・資材)