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イネ稲こうじ病 防除技術を体系化 土壌改良で抑制(7面・営農技術・資材)【2021年7月3週号】

 農研機構はこのほど、穂に黒い塊が生じる水稲の主要病害「イネ稲こうじ病」の防除技術体系を開発した。土壌改良資材と薬剤散布適期連絡システムを組み合わせ、3年間繰り返すと、防除が不要になる程度に発生を抑えられる。移植前に転炉スラグや生石灰を施用し、病気が発生しにくい土壌環境を構築。気象データを基に出穂前の短い防除適期を通知する電子メールが農家に送信され、シメコナゾール粒剤や銅剤を確実に散布できる。多発生リスクがある圃場で、転炉スラグとシメコナゾール粒剤を用いた現地実証事例では、株当たり病粒数が無処理区の0.81個に対し、処理区は規格外(0.5個以上)とならない0.11個に抑えられた。

(7面・営農技術・資材)