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ミカン産地の魅力発信に一役 持ち運びに便利なマスクケース販売【11月2週号 愛媛県】

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 【愛媛支局】八幡浜市真網代〈まあじろ〉の飯田衣美〈いいだ・えみ〉さん(50)は、自身が撮影したミカンの写真を印刷したマスクケースを製作・販売する。同市はミカンの産地。自身も夫の繁人〈しげと〉さん(58)と「真穴〈まあな〉みかん」を栽培している。
 真穴みかんは真網代と同市穴井に隣接する地区を合わせた「真穴地区」で生産され、1964(昭和39)年の「第3回農業祭」で天皇杯を受賞するなど、品質の評価は高い。
 衣美さんは、新型コロナウイルスの影響でマスク生活が始まったのをきっかけに、マスクを持ち運べるものはないかと考えた。マスクケースを思いつき、2020年4月に製作を開始。「使うときに楽しい気持ちになってほしい」と話す。繁人さんの意見を取り入れた第2弾は一回り小さく、折りたたむとポケットに入るサイズに改良した。
 これまでも「農家にできることがある」と、東日本大震災の被災地へミカンを送る「みかん支援」の活動や会員制交流サイト(SNS)で地域の魅力を発信してきた。「情報発信の形態が多様化する中で、形を変えながらも産地の方の喜びにつなげたいですね」と衣美さん。「今後は私が撮りためたミカンの写真で写真展を開きたいです」と話す。

〈写真:「『できること探し』と称して、みんなが笑顔になる活動をしてきました」と衣美さん。左が改良後のマスクケース〉