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甘長とうがらしに転換 軽労・高単価が魅力【11月3週号 高知県】

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 【高知支局】佐川町で水稲110アール、ショウガ21アール、キャベツ8アールなどを栽培する田村幸生さん(63)は、町内で唯一、高知県特産の「甘長とうがらし」を17アールのビニールハウスで栽培している。田村さんが甘長とうがらしの栽培を始めたのは昨年。これまではピーマンを雨よけハウスで栽培していたが、収益の増加を図るため、より単価の高い甘長とうがらしに切り替えた。「実の曲がり具合を見るだけで仕分けをすることができ、収穫から出荷までの労力が少ないなど、経験の少ない農家でも余裕を持って栽培できます」。栽培方法は先に栽培を始めた隣町の農家から教わった。「どうすれば栽培しやすいか、どれだけの収量になるのかというデータを収集することで、問題点や改善点を見つけ出していきたいです」と田村さん。「新しい作物を取り入れていくことが、地域の将来性を考えるのに必要だと思います。そのために、甘長とうがらしを魅力ある作物にしたいです」と話してくれた。

〈写真:甘長とうがらしを収穫する田村さん。「収入につながる作物です」〉