大阪府能勢町の「里山技塾」は、副業としてクリ栽培をしたい人に向けて、地元のベテラン農家が栽培の基本を教える講座を開く。レストラン経営者や会社員など、2021年9月まで学んだ第1期生20人が園地を借りるなど栽培を始めている。遊休園地の活用につながり、作付面積は準備中も含め計1ヘクタールとなった。「里山は副業の宝庫。仕事を組み合わせて生計を立てれば、小さな園地も活用できる」と事務局を務める伊藤雄大さん(36)。講座では、技術を自主的に学ぶ面白さも伝え、環境保全型農業や新品種導入など卒業生ごとの個性が生まれている。
(3面・新年号企画)
〈写真:「銀寄」の実を手に、講師の西田彦次さん(左)と事務局の伊藤雄大さん〉