ヘッドライン一覧 購読申込&お問い合わせ 農業共済新聞とは? 情報提供&ご意見・ご感想 コラム防風林

マルチに働く 農繁期の派遣を地域の仕事に 安定雇用で定住支援 ―― 人材サポートなんぶ協同組合(青森県南部町)(2面・新年号企画)【2022年1月1週号】

211105_1.jpg

 青森県南部町の人材サポートなんぶ協同組合(山本又一代表理事)は、首都圏からの移住者を含めた20、30代の4人を職員として雇用し、主に果樹や水稲、野菜など農繁期の作業に派遣する。コロナ禍で関心が高まる農村との多様な関わりを求めている若者の新たな受け皿となっている。昨年4月に東京から移住した職員の加納良介さん(32)は「南部町のさまざまな農家さんの所をローテーションで回り、作業することで幅広い視点や技術が身に付く。自分のやりたいことを実現する第一歩として得られるものがたくさんある」と話す。職員は安定した収入を得ながら地域の農業を学ぶことができ、受け入れ側は定住者を増やして、農業をはじめ地域の将来を支える人材育成ができると期待を寄せる。

(2面・新年号企画)

〈写真:職員は年齢が近くチームワーク抜群だ〉