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牧草地の除草 ヤギにお任せ【1月3週号 秋田県】

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 【秋田支局】東成瀬村椿川で水稲80アールの栽培と肥育牛3頭の飼育に取り組む高橋栄作さん(67)は、ヤギ放牧によるエコ農業を実践している。ヤギは想像以上に雑草を食べるという話を近所で聞き、2020年8月、あきた総合家畜市場で3カ月齢の雄と18カ月齢の雌のシバヤギ2頭を購入。自宅周辺にある牧草地の雑草管理を目的に放牧した。「以前のように足腰の踏ん張りが利かなく、法面の除草などは年々きつくなっていた。昨年は働き者のヤギのおかげで楽をさせてもらった」と目を細める。環境に慣れたシバヤギは雑草を食べて成長し、21年4月には子ヤギの雄2頭を産んだ。高橋さんは「にぎやかになったが、牛とヤギの相性はあまり良くない。一緒に放牧すると、けんかが始まる」と苦笑い。今年もヤギ一家の力を借り、できる限りエコ農業を持続するという。

〈写真:「雑草をよく食べてくれた」と話す高橋さんと雄のシバヤギ〉