青色申告は最大65万円の特別控除や経費計上など有利な点がある一方、近年は手続きの電子化など新たな対応が求められるようになった。山形県鶴岡市の藤島地域農業青申会連絡協議会は、高齢農家から若手まで369人が参加し、青色申告を実施している。農家の教え合いや自主的な学びの体制を重視しているのが特徴だ。5ブロックの会長が年5回、税務署を交えた会議を開き、税制の変更などに理解を深め、地元農家の相談役となっている。JAやメーカーとも連携し、会計ソフトの利用も若手中心に広がっている。
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〈写真:若手の冨樫史紀さん(中)の帳簿を見ながら助言する齋藤忠克会長(右)と佐藤浩幸さん〉