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キャベツ通年出荷 土壌と健苗が決め手【2月1週号 岡山県】

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 【岡山支局】「大切なのは土壌準備」と話すのは、真庭市蒜山(ひるぜん)地域でキャベツを3.5ヘクタール栽培する小谷勝男〈こだに・かつお〉さん(67)。現在はキャベツのほか水稲1.1ヘクタールを、従業員と合わせて3人で栽培する。主力のキャベツは年間160トン収穫。一年中出荷するため、時期をずらして春秋で作付ける。春植えは甘く軟らかさに定評のある「初恋キャベツ」、秋植えは越冬に強い「春空〈はるぞら〉」「若空〈わかぞら〉」「さつき女王」の3品種を栽培する。小谷さんは、さまざまな農法を模索してきた。現在は土壌作りと初期の育苗に力を注ぐ。「種まきをする前の下準備、育苗期間の管理の二つは収穫量を安定させる重要なポイント」と小谷さん。pH値を6から6.5に保ち、土が硬くなりすぎない肥料を使用することでキャベツに適した土壌を作る。初期の育苗で強い苗を作ることで、定植後の生育が良く、葉が傷みにくくなるという。昨年は新型コロナウイルスの影響もあり、キャベツの販売価格が下落。昨年まで検討中だった収入保険だが、今年は加入を視野に入れている。

〈写真:「冬はこの雪の下にキャベツが埋まっています。寒さに負けず頑張ります」と小谷さん〉