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春の味覚コゴミ 休眠株を抑制栽培【2月3週号 島根県】

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 【島根支局】津和野町の日原タラの芽生産組合(竹内和善組合長=43歳、組合員28人)では、タラの芽やウルイ、コゴミなど春の山菜を栽培している。コゴミはクサソテツの新芽の別称で、日本全国の森林や原野に群生。山菜特有のアクがないため、そのまま天ぷらにするか、ゆでればすぐに食べられる。組合員の冨田智〈とんだ・さとし〉さん(70)は、コゴミを栽培して25年というベテラン。「毎年秋に北海道から株を取り寄せます。株は冷凍庫で休眠させますが、最初は適正温度が分からず、何度も株をだめにしました」と話す。休眠させた株はハウスに移し、遮光シートをかぶせて抑制栽培する。一斉に発芽し、2週間ほどで収穫。一度収穫した後にまた新芽が伸び、再度収穫できる。収穫したコゴミは50グラムずつパックに詰め、北九州や地元の道の駅に出荷。冨田さんは「津和野町は山菜の宝庫。一足早い春の味覚をぜひ堪能してください」と話す。

〈写真:「ゆでたコゴミに、ごまだれをかけて食べるのがお薦めです」と冨田さん〉