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コロナ禍で従業員の大切さ痛感 安心して働ける農園に【2月4週号 徳島県】

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 【徳島支局】今年2月、上板町に設立された「株式会社四宮農園」では、代表の四宮慎一郎〈しのみや・しんいちろう〉さん(34)と弟の裕平〈ゆうへい〉さん(31)、従業員4人で、ブロッコリーのほか3品目を栽培する。コロナ禍の影響は、野菜の値崩れや消費量低下よりも働き手の不足が深刻だという慎一郎さん。「外国人技能実習生の受け入れが難しくなっている今、従業員の大切さを痛感しました」と話す。農業求人サイトあぐりナビを通して、今年4月から新卒正社員を1人雇用することが決まった。「従業員全員が安心して働くことができる職場をつくりたい、自分にはその責任がある」という思いから、福利厚生を充実させるために法人化を決意したという。「自分にとって農業は天職。寒い朝の収穫がつらいときはありますが、味や形のいい野菜を出荷できたときは、とても充実した気持ちになれます」。兼業農家だった両親から農地を引き継いで24歳で就農し、休みなく働いてきた10年を思い返し、「今後は子供と過ごす時間をもっと増やしたいですね」と笑顔で話す。

〈写真:「今年のブロッコリーは小さいですがおいしいですよ」と慎一郎さん〉