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年2万2千個販売 いちごバター【3月4週号 滋賀県】

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 【滋賀支局】「味だけではなく、見た目のかわいさも重要です」と話すのは、「いちごバター」を開発した豊郷町の株式会社市川農場代表取締役の市川健治〈いちかわ・けんじ〉さん(46)。両親と3人で、イチゴ「章姫」15アール(ハウス3棟)、タマネギ10アール、ブドウ2アールを栽培する。いちごバターは章姫と北海道産バターを使う。「イチゴの甘みと酸み、バターのコクがマッチした自信作」と市川さん。2019年3月に販売を開始し、年間約2万2千個を売り上げる人気商品だ。通年販売できる商品を作りたいと模索し、「娘がイチゴをつぶしてバターと混ぜていたのを見て思いついた。日常生活のどこにヒントがあるか分からない」と笑顔を見せる。イチゴは高設・無加温栽培で、苗作りに始まり、わき芽や葉かきなど日々の管理に余念がない。二酸化炭素や温度は機械で管理し、「数値で根拠をもって栽培管理している」と話す。ほかの商品には「たまねぎドレッシング」やジャムがあり、JA東びわこの直売所と県内外スーパーへ出荷、インターネット販売や輸出など幅広く展開する。「小さな町から世界へ向けて」がモットーの市川さん。今後は「イチゴの面積を拡大し、供給量を増やしたい」と意欲的だ。

〈写真:いちごバターのラベルは妻がデザイン。1個1200円(税抜き)〉