ヘッドライン一覧 購読申込&お問い合わせ 農業共済新聞とは? 情報提供&ご意見・ご感想 コラム防風林

甘く柔らか「雪割りなばな」【4月2週号 北海道】

220414_6.jpg

 【北海道支局】JAたきかわなばな生産組合(岡本隆守〈おかもと・たかもり〉組合長)は、早春に新芽を食べる食用ナバナの生産を2004年に始め、「雪割りなばな」と名付け出荷。消費者から評判を呼んでいる。前年の秋に播種し株を作り、冬は雪の下で越冬させ、3月下旬から5月にかけて出荷。冬の寒さに耐えるため、根に糖分を蓄えた雪割りなばなは、甘みが強いのが特長だ。春に出る新芽の部分を食べるので、太い茎でも柔らかく食べやすいと評判だ。岡本組合長は「花の連作障害を回避するためにナバナの作付けを始めました。農薬を使わないで栽培しているので、安全・安心です。学校給食で使ってもらっていて好評ですよ」と話す。岡本組合長は5年前からナバナの種子も生産している。品種は低温に強い「はるの輝〈かがやき〉」。北海道で唯一の生産者だ。「ほかの品種との交配を防ぐために寒冷紗を使い、蜂を入れないよう気を使っています。最近は種子の発芽率が向上しているのがうれしいですね」と笑顔を見せる岡本組合長。「雪割りなばなを作付けしているのは滝川だけです。栄養価が高く、春に出荷される葉物では一番早い作物となっています。ぜひ一度食べてみてください」とPRする。

〈写真:春に出荷される「雪割りなばな」〉