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丹波くりで耕作放棄地を再生【7月3週号 京都府】

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 【京都支局】「伝統があり、質の高い『丹波くり』の増産・再興は、地域活性化につながると思う」と話す福知山市の奥田友昭〈おくだ・ともあき〉さん(41)。2018年に「くりのうえんプロジェクト」を始動し、耕作放棄地4.5ヘクタールに約2千本移植した。奥田さんはデザイン会社を経営し、福知山商工会議所青年部員として地域づくりに腐心している。「ここでしかできないこと」と注目したのが丹波くりだ。農業の経験が無かったため、地元のクリ農家に師事し、青年部などの協力を得て栽培に取り組む。ペーストに加工して市内の飲食店に卸すほか、自ら運営するカフェで丹波くりの焼き菓子を販売。今後は輸出を視野に入れている。成木期の収量は8~9トンを見込み、「自分が成功モデルになることで生産者が増えてくれれば」と意気込む。

〈写真:「丹波くりを目当てに足を運んでもらえるようにしたい」と奥田さん〉