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エゴマで耕作放棄地を再生【7月3週号 島根県】

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 【島根支局】大田市祖式町の「楽荏会〈らくえいかい〉(石原太美昭代表=73歳、構成員7人、1ヘクタール)」は、耕作放棄地を利用してエゴマ栽培に取り組む農家のグループだ。自家消費・自家栽培をモットーに、設立時は荒れ地だった農地を拠点に耕作する。「‟楽しくエゴマを作る会"という名の通り、グループ活動の負荷を極力なくし、構成員のペースで栽培してほしい。苗作りなどはみんなで協力している」と石原代表。同会のエゴマの油は市販品より色が濃く、特有の臭みがないと好評だ。構成員の北野茂美さん(70)は「自分たちで育て食べるものだから、より良い品質を求めている。そのため栽培意欲が湧いてくる」と話す。石原代表は「農地保全への使命感は大事だが、そのやり方も大事。『自分もやらなきゃ』と刺激し合う今の体制で、農地の維持につながれば」と期待する。

〈写真:楽荏会のメンバー。左から髙橋恒子さん、金田やす子さん、北野さん、石原代表〉