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トラックをサウナに改造 日高山脈を一望、ととのいます【8月1週号 北海道】

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 【北海道支局】帯広市美栄町の合同会社十勝とやま農場(代表・外山隆祥さん=36歳)では、50年前のトラックをリメークした「カンノンサウナ」を2022年3月、農場敷地内に誕生させた。同農場は、自作のトレーラーハウスを利用した民泊事業を16年から開始。訪れた観光客に向けた食育活動に取り組む中、新たな試みとしてテントサウナを20年末に設置した。利用者の声に手応えを感じた外山さんは、現役を引退した農機具をリメークする「ファームトラックサウナプロジェクト」をクラウドファンディングで立ち上げ、140人余りの支持を集めることに成功した。カンノンサウナでは、四季の移り変わりや作物の成長が間近に感じられ、雄大な日高山脈を一望できる。傍らには、農耕用トラクターの1971年製「マッセイファーガソン135」を展示。農業の歴史にも触れることができる。今年8月にはシャワー棟やダイニングが完成し、「サウナスポット」として本格稼働する予定だ。外山さんは「大自然の中でのサウナ体験を通して、農業の魅力や現場を知ることで、食への関心を高めるきっかけになることを願います」と話す。

〈写真:1976年製三菱ふそうキャンター(愛称・Vキャンター)がサウナとして復活〉