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イノシシ、シカ、サル......多発する獣害 みんなで守る里の暮らし ―― ファーム長沢の里(愛知県豊川市)(1面)【2022年8月4週号】

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 愛知県豊川市長沢町地区では、水田30ヘクタール、畑8ヘクタールを管理する一般社団法人ファーム長沢の里(小野博史理事長=72歳、理事5人、会員4人)と住民が協力し、獣害対策を実践する。30キロにわたる侵入防止柵を管理するとともに、捕獲おりで年間イノシシ80頭を筆頭に、ニホンジカ、ニホンザル、ヌートリアなどを捕獲。捕獲で交付される補助金は地区で管理し、狩猟免許やおりの更新などに充てるほか、愛知県などが開発した軽量のネット柵を導入して侵入防止柵をかさ上げした。おりの確認や柵の整備には地区内の住民も参加するなど、地域一体で獣害に強い集落づくりを進めている。

(1面)

〈写真:軽量の融着樹脂製のネット柵の状態を確認するファーム長沢の里の小野博史理事長(左)と岡田敏昭さん〉