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米増収へデータ活用、効率化【9月2週号 三重県】

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 【三重支局】伊賀市の合同会社みなみ農園では、圃場情報から乾燥調製履歴までデータ化したクボタのKSAS乾燥調製システムを活用し、水稲27ヘクタールと小麦3ヘクタールを栽培する。水稲は「コシヒカリ」「あいちのかおり」「みのりの郷」など8品種。薬剤散布は小型無人機(ドローン)を使い効率化を図る。従来の「経験や勘」ではなく、数値を品質向上と翌年の作付計画の反映に役立てるという。圃場ごとのデータの解析には、収量と食味を測定しながら刈り取るコンバインを導入。南友照〈ともあき〉代表(39)は「品質のばらつきをなくし、単収を増やすことが目的」と話す。高収益化を目指して、4年前から米を輸出。リスクヘッジとして収入保険に加入する。「作業人員の確保が今後の課題」と南代表。広範囲にわたる耕作受託で地域にも貢献している。

〈写真:ドローンの利用で「防除効果が向上した」と南代表〉