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収入保険を支えに 「能登島のりんご」広めたい【9月3週号 石川県】

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 【石川支局】七尾市の野口りんご園(リンゴ80アール、水稲2.7ヘクタール)の代表・野口一文さん(63)は、収入保険への加入で自然災害に備える。加入した決め手や今後の経営について聞いた。


 野口りんご園は無袋栽培を採用し、太陽の光をいっぱいに浴びて育った糖度の高いリンゴが売りです。リンゴ狩りやオーナー制度といった体験もできます。収量を安定させるため、定期的な木の植え替えや枝を伸ばすことを意識しています。害虫を誘引する誘蛾灯〈ゆうがとう〉の設置など、防除も欠かせません。収入保険には2019年に加入しました。自身の過去5年間の収入を基準として補償が決まるため、分かりやすいと思ったことが加入の決め手です。自然災害はいつ起こるか分かりません。収穫前のリンゴが暴風で落果し、全滅した経験は忘れられないです。特に近年は異常気象による農作物の被害が頻発しています。万が一、収入が減少したときでも補償があると安心ですね。農業経営を守るため、自らの努力を怠らず、カバーできない部分を収入保険に頼ることで安心して災害に備えられると思います。今後も「能登島のりんご」が全国に名が通るように頑張っていきたいです。

〈写真:「猛暑の今年は日焼けが見られるのでしっかりチェックします」と野口さん〉