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「第3次バイオマス活用推進基本計画」を閣議決定 利用率80%に引き上げ(2面・総合)【2022年9月3週号】

 政府は6日、家畜排せつ物や下水汚泥、食品廃棄物などバイオマスの利用率を2030年までに年間産出量の約80%に引き上げるとした「第3次バイオマス活用推進基本計画」を閣議決定した。家畜排せつ物は、堆肥利用など資源循環を推進するほか、メタン発酵など高度エネルギー利用を促進。下水汚泥では含まれる有機物の5割を農地やエネルギーに利用する目標を掲げた。バイオマスの活用は、地球温暖化の防止や循環型社会の形成に重要であり、農山漁村の活性化に向けては、地域ごとの資源量を把握し、経済的にも引き合う流通・加工体制の構築が課題となる。バイオマスの供給や利用に関わる農業者の所得向上などメリットが実感できる体制整備が必要だ。

(2面・総合)