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マコモの不耕起栽培に挑戦【10月1週号 島根県】

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 【島根支局】奥出雲町でマコモ15アール、水稲10アールを栽培する河﨑敦子〈かわさき・あつこ〉さん(49)と古橋睦之〈ふるはし・よしゆき〉さん(36)。河﨑さんは2018年の帰省時、同町追谷地区を初めて訪れ、船通山を望む風景にひかれたという。20年にUターンし、同地区での就農体験を経て、一緒に体験していた古橋さんと、21年からマコモ栽培に取り組む。マコモの葉は、ござや枕、しめ縄として、根元にできる肥大化した茎「マコモダケ」は食用として活用される。ケイ素やカリウムが多く含まれるため、デトックス効果があるという。「マコモには水をきれいにする機能があり、田んぼや川の水質浄化が期待できます。斐伊川の源流の追谷地区から、環境保全の大切さを伝えていきたいです」と古橋さん。環境に配慮した不耕起栽培などにも挑戦している。河﨑さんは「奥出雲町は『たたら操業』で栄えてきた。追谷地区の棚田は国の重要文化的景観です。歴史ある奥出雲の魅力を、マコモを通して発信していきたい」と笑顔で話す。

〈写真:収穫したマコモを手に河﨑さん(右)と古橋さん〉