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高精度の位置情報を取得へ【10月1週号 北海道】

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 【北海道支局】NOSAI北海道(北海道農業共済組合)石狩支所では、作付面積の測定の精度を上げるとともに作業効率を向上させるため、高精度GPS(衛星測位利用システム)端末の試験をこのほど実施。機器を取り扱う業者から操作方法などの説明を受け、性能などを確認した。同支所で利用するGPS端末は、単独の受信機で複数の衛星から信号を受信する。各衛星からの距離を測定し位置を算出するが、単独の受信機による測定では位置情報に誤差が生じる場合があった。今回試験実施したシステムは「RTK測位」と呼ばれる測定方法で、固定局と移動局の二つの受信機で複数の衛星から信号を受信する。二つの受信機の間で誤差を補正することで、従来より精度の高い位置情報を取得し、誤差は数センチ単位で抑えられるのが最大の特徴だ。高精度GPSはトラクターや建設機械、小型無人機(ドローン)の自動運転など、より正確な位置情報を求められる分野で活用が広がっている。同NOSAIでは、次期GPS端末の更新に向けて、さらに検討を進めたいとしている。

〈写真:右は試験実施で利用したUT32タブレット端末。左は現在利用しているGPS〉