岡山県久米南町 光元 一郎さん(65)
キュウリをメインに栽培しています。昨年は価格低下で約300万円のつなぎ融資を受けました。その後は何とか基準収入程度まで収入が増えましたが、本当に助かりました。キュウリは市場価格の乱高下があり、非常に不安定です。私が今まで出荷した中では、秀M5キロの最高が7千円、最低が500円でした。ここ5年間の収入は、高い年と低い年の差が約1千万円ありました。だからこそ、収入保険が始まってすぐに加入を決めましたね。今までは価格が下がると「従業員の給料や資材代金は払えるのか」と胃が痛くなる日々でした。加入してからは安心感があり、いざというときも「融資がある」と思うと気持ちよく働けます。所属する久米南キュウリ部会は、ここ数年で人数が増え、約50人が所属しています。部会内で収入保険への加入を積極的に勧め、地域のキュウリ農家が安心して働ける環境づくりに努めています。
▽キュウリ(露地50アール、ハウス15アール=4棟で2作)、水稲90アール、ダイコン50アール
(岡山支局)
〈写真:「どうしようもない理由で収入が激減する事実は、長年の悩みの種でした」と光元さん〉