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備えて安心 特約付きの園芸施設共済【11月4週号 愛媛県】

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愛媛県久万高原町  上村 友範〈かみむら・とものり〉さん(48)
 久万高原町名産のトマト「桃太郎」を栽培したくて、9年前に就農しました。現在はハウス6棟で栽培しています。
 園芸施設共済には就農当初から加入しています。2017年10月に発生した台風で、ハウスの3分の1が倒壊する被害に遭いました。台風が直撃したわけではないのに、山間地域の久万高原町ではものすごい風が吹き、本体ごとつぶされてしまいました。周囲の農家から台風被害の話を聞いていましたが、実際に自分の身に降りかかるとは思っていませんでした。再建に十分な共済金の支払いを受け助かりましたが、万一に備える大切さを実感した出来事でした。加入当初は減価償却型の制度設計に少し不満がありました。でも、復旧費用特約と付保割合追加特約の導入で、新築時の資産価値まで補償が拡充するなど、「あったらいいな」と感じていたことが次々と制度化されて満足しています。私はビニールの破損など小さな被害は自分で修繕することを前提に、10万円を超える被害から補償対象とするプランに加入しています。農家経営に合ったプランを選べるのもありがたいです。台風被害後はハウス内の補強を増やしたり、風の影響を受けやすい谷側を強化したりと、施設造りを工夫し災害に備えています。園芸施設共済には、定期的に制度設計を見直してもらい、より実情に合った仕組みになることを期待しています。
 ▽トマト20アール、水稲105アール
 (愛媛支局)

〈写真:「良質でおいしい農産物を安定して届けられる農業、家族で穏やかに末永く続けられる農業の実現を目指します」と上村さん〉