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サボイキャベツ 市場で高い評価【1月4週号 宮城県】

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 【宮城支局】「12月から2月はサボイキャベツの旬。寒い時期に煮込み料理で味わってほしい」と話すのは、加美町中新田地区の千葉正美〈ちば・まさみ〉さん(66)。水稲主食用米1.5ヘクタール、水稲飼料用米2.3ヘクタール、ハクサイ30アールとサボイキャベツ10アールを栽培する。30年ほど前、地元JAの生産組織「加美町中新田新園倶楽部」がフランスを視察した際にサボイキャベツと出合った。当時の日本では珍しい野菜だったが、生産すれば町を活気づけることになるのではないかと考え、輸入した種で栽培を始めた。手探りの状態で栽培を続け、今では市場で高い評価を得るまでになった。千葉さんは「生産仲間とともに苦労を重ねてきた分、サボイを絶やさず、継続していくことが大事」と話す。サボイキャベツは、ほかの品種より外葉が大きくなるため、株間を空けるとともに、湿害対策として高畝で栽培する。虫が付きやすいため、定期的な防除を5~6回実施し、11月から2月ごろまで収穫。今では年間約200ケース(箱)を出荷する。千葉さんは「中新田サボイキャベツを知ってもらうため、これからも品質の良いものを作り続けたい」と意気込む。

〈写真説明:「自慢のサボイキャベツをぜひ食べてほしい」と千葉さん〉