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耕作放棄地をモモ園に 農福連携で地域活性化へ【3月4週号 岡山県】

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 【岡山支局】「未経験で就農したため不安は大きかった。地域のサポートのおかげで今がある」と話すのは、合同会社竹中農園(倉敷市玉島)代表の竹中祥晃〈たけなか・よしあき〉さん(40)。モモを栽培していた祖父の影響で農業に興味を持ち、いつか就農したいと考えていたという。知人が営む玉島のモモ農園を訪れた2015年に就農を決意。会社を退職し、家族で玉島へ移住した。就農に当たっては、高齢化や継承者不足の影響で増加する耕作放棄地に着目。4カ月かけて不法投棄物や岩を撤去し、圃場を確保するとともに地域の課題解決に取り組んだ。モモ栽培は年間を通して細かな手作業が続き、繁忙期は特に人手が必要となる。農福連携技術支援者でもある竹中さんは、同市の就労継続支援B型事業所と連携し、ともに作業に取り組む。「非常に大きな手助けになっていて、感謝の気持ちでいっぱい。就労支援に協力できることもうれしい」と竹中さん。「玉島の地域全体で農業を盛り上げていきたい。新規就農者の方を歓迎する」と話す。

〈写真:「新しく農業を始めようとする人を後押しできるように頑張っていきたい」と竹中さん(写真提供=竹中さん)〉