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加工業務用野菜を増産 販路開拓に若手結束【4月1週号 石川県】

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 【石川支局】「昨年のキャベツは定植直後の寒波の影響で収量がほとんど取れないほど減少したが、今年は圃場いっぱいに育った」と話すのは、七尾市中島町の農業法人フラッグシップファーム合同会社代表社員の大森幸太郎〈おおもり・こうたろう〉さん(39)。5年前に同年代の10人の若手農家が販路の拡大を目的に集まり、小売りをメインとする共同出荷グループを結成。その後、個人の規模と出荷量が増え、加工業務用野菜にも挑戦するときに同社を設立した。12~4月中旬が収穫期のキャベツは60アールから始め、外葉が厚く加工用向けの「冬くぐり」、加工用や普通用ともに使える「彩音」の2品種合わせて2.5ヘクタールを栽培。そのほかピーマン、ネギなども栽培し、県内外のスーパーに出荷する。「法人メンバー個人の出荷も行っている。野菜の納品数量や価格の交渉なども兼ねているので大変だが、やりがいもある。今後は各自が力をつけ、さらなる販路拡大と、現在、特に規模を拡大させているジャガイモの生産にも力を入れていきたい」と意気込む。

〈写真:「今年のキャベツは大きさも過去一だ」と大森さん〉