▼先日、リサイクル業者を名乗る人物から自宅に電話があり、「不要品はないか」と尋ねられた。実際に売れるような物もなく断ったが、「何でも買います」とか、「何かあるのでは」としつこいので最後には途中で受話器を置いた。その瞬間に連続強盗事件でも事前にかかってきたという"アポ電"かもと気付いた。
▼アポ電は電話で訪問の約束を取り付けて売る気のない物まで強引に持っていく「押し買い」の手口にも使われる。使い古しの家電品や使っていない貴金属があると言ってしまうと訪問して家の中を物色し、目を付けた品物を二束三文で持っていくそうだ。
▼最近騒がれた連続強盗事件では、防犯の調査などと思わせる電話があったと報道されている。同居家族や現金の有無など情報を引き出し標的にする家を絞り込むらしい。怖いのはスマートフォンの普及で個人の電話番号は探しにくくなり、古い電話帳の固定電話にかける事例が多いということだ。
▼変な電話への警戒心はある方だと思っていたが、今回は話している途中は気付かず油断した。例え警察を名乗ってもお金に関わる話はしないと改めて肝に銘じたい。