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ブドウ栽培とリモートワークを両立 異なる繁忙期、規模拡大目指す【5月1週号 鳥取県】

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 【鳥取支局】「ブドウ作りとリモートの仕事は繁忙期がかぶらず、効率よく仕事ができる」と話すのは、琴浦町のブドウ農家・大河内真生〈おおこうち・まお〉さん(40)。就農後は農閑期などの時間を活用し、リモートでの勤務を両立している。大河内さんは東京で人事関係の仕事に12年間従事し、2019年に退職。出身地の琴浦町での新規就農を目指して、鳥取県立農業大学校で果樹栽培を学んだ。その後、知人のブドウ農家の下で1年経験を積み、22年に農地19アールを借り、「ピオーネ」「巨峰」などを栽培する。前職の経験を生かし、東京の企業などと業務委託契約を結び、農業と並行して企業の採用支援や採用イベントの仕事、大学に赴き学生の履歴書の添削や面接の指導に取り組む。大河内さんは「ブドウ作りとリモートの仕事は、繁忙期の波が逆なので両立させやすく、相性がいいと思う。今後もリモートの仕事を続けながら、ブドウ栽培では規模を拡大していきたい」と意欲を見せる。

〈写真:日中は農業、夕方からはリモートの仕事をする大河内さん〉