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国産コーヒーをメジャーに 需要多く増産目指す【5月2週号 和歌山県】

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 【和歌山支局】白浜町日置でコーヒーを栽培する青木孝尚〈あおき・たかなお〉さん(59)は、「この取り組みが過疎化や後継者不足が進む地域農業の起爆剤になれば」と話す。建設業に携わっていた青木さんは、地域が抱える過疎化などの問題に関心があり、「何か自分にできることはないか」と模索していた。その折、岡山県でのコーヒー栽培を知り、現地まで足を運び栽培技術を学んだという。2020年7月に株式会社アドバンス4Companyを設立して日置地区に約50アールの農地を購入。「南紀白浜ファーム」と名付け、ハウス3棟12アールでスタートした。現在はハウス4棟約15アールで「ティピカ種」を313本管理。22年は実を約200キロ収穫した。生豆、焙煎(ばいせん)、粉などの商品を自社のホームページで販売する。「今年の収穫量は400キロになる見込みですが、需要に対して生産が追い付いていません。国産コーヒーをメジャーにすることが目標であり、収穫量を増やすのが当面の課題です」と青木さんは話す。

〈写真:コーヒー園で作業する青木さん〉