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荒廃地整備、初出荷へ手応え 需要高まるレモンに着目【7月3週号 広島県】

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 【広島支局】愛媛県今治市出身の秋山直樹さん(25)は、2020年に広島県大崎上島町へ移住し、レモン88アール、「石地みかん」10アールなどを栽培。「レモンの用途は幅広く、需要が高まっている」とレモンを主とした経営に取り組み、今年12月には初出荷を迎える。農業を始めるに当たり、近隣農家から荒廃地や竹林を譲り受け、自力で伐採・整備した。レモンの苗木を500本植栽し、生育を促すため、液肥を週1回与えている。今年、レモンは約2千キロの収穫を見込んでいるという。収穫量の7割を青果、残り3割を果汁としてJAに出荷する予定だ。秋山さんは「今はまだ枝張りが短く、枝に隠れる果実が少ないので管理が行き届きやすく、見栄えの良いものが多い。今後は枝が広がり、管理は難しくなってくるが、その分を果汁用として出荷していきたい」と話す。

〈写真:「町の生産者と一体となって産地を盛り上げ、将来は産地を代表するような農家になりたい」と秋山さん〉