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ハウスでコーヒー栽培 細心の温度管理、出荷を視野に【9月3週号 島根県】

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 【島根支局】安来市今津町の加藤隆志さん(55)は、コーヒー好きが興じて自家栽培・自家焙煎〈ばいせん〉し、ぜいたくなコーヒータイムを楽しんでいる。加藤さんのコーヒーを飲んだ友人・知人の評判は上々だという。加藤さんはコーヒーの香りと味に魅せられ、2022年に苗を購入し栽培を始めた。栽培には、水はけの良い肥えた土壌や年平均20度の気温、一定の降水量などが必要となる。日本の気候では栽培が難しいと思った加藤さんは、ビニールハウスを利用し栽培に適した環境を整備した。コーヒーの木は直射日光に弱く適度な遮光が必要で、気温の変化にも敏感だという。「夏場の気温上昇や冬場の気温低下に伴うハウス内の温度調節がとても大変です」と加藤さん。「農薬を使わず安心して飲めるコーヒーを目指しています。収穫量が増えてきたので、自分たちで楽しむだけではなく来年は出荷をする予定です」と話す。

〈写真:「アラビカ種の『ティピカ』を400本栽培しています」と加藤さん〉