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防風林「積み木遊びから森林資源の活用を考える【2023年10月1週号】」

 ▼休日に出かけた先で積み木を購入した。「かえるくん」という商品で同じ格好で色違いのカエル5個がセットだ。表情と色あいが気に入り、部屋の飾りに使えそうと思った。バランスを取りながら積む単純な遊び方が意外と面白く、立たせたり逆さにしたり、積み上げては撮影し、結構な枚数になっている。
 ▼子どもが小さい頃には、木の手触りや匂いを感じながら一緒に積み木で遊んでいた。そんなことも思い出される。手や頭を使う遊びは認知症予防にもなると聞くから、よいタイミングで再開したと言えるのかも。
 ▼木や木製品と触れ合う機会づくりは「木育」と呼ばれ、木工体験や植樹などの活動が各地で実践されている。子どもをはじめすべての人が「木とふれあい、木に学び、木と生きる」取り組みを通じ、木や森との関わりを主体的に考える豊かな心を育むとする。
 ▼10月は「木材利用促進月間」だ。国土の3分の2を占める森林を木材などに利用し、森林整備の促進と経済的な循環につなげる国民運動の一環だ。暮らしの中に国産の木材や木製品を増やしていくほど、持続可能性を高め、地球温暖化防止や国土保全など多面的機能の発揮にも寄与できる。