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最高金賞のトマトジュース 生産・販売に弾み【11月2週号 島根県】

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 【島根支局】松江市の株式会社さんちゃんファームが運営する「たいばら農園」(田中正彦代表取締役社長=65歳、従業員10人)のトマトジュースが、モンドセレクション2022金賞、同2023最高金賞を受賞した。モンドセレクションは、世界各地にある優れた製品を評価・顕彰することを目的に設立された国際的な品評機関。認知度の高いモンドセレクションを受賞することで、製品の品質の高さを伝え、メディアに取り上げられることで認知度と売り上げの向上につながるといわれている。受賞の効果について同社の藤田等専務取締役(55)は「今年からJU米子高島屋で桐〈きり〉箱入りのトマトジュースを販売しています。ほかの百貨店からもコラボレーションの打診があり、安全・安心が認められた証しだと思います」と話す。たいばら農園は、日本海に面した小さな漁師町の同市鹿島町御津にあるハウス2棟(約20アール)で、土を使わないアイメック農法で中玉トマト「フルティカ」を栽培する。アイメック農法では無数の穴が開いた特殊なフィルムを使う。余分な水分や雑菌を通さず必要な養液だけを供給。従来の農法に比べ、水と肥料の量が大幅に減り、適度なストレスを与えることで高糖度・高品質のトマトが生産できる。

〈写真:フルティカを収穫する従業員〉