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所得向上へ政策再構築を 畜産・酪農情勢で議論(2面・総合)【2024年2月1週号】

 農林水産省は1月29日、食料・農業・農村政策審議会畜産部会を開き、畜産・酪農政策の現状や課題などを議論した。酪農は生乳の需要拡大と乳製品の在庫低減などの需給の安定化対策が課題で、乳価引き上げも生産費の上昇に追い付かず経営を圧迫する。肉用牛は物価高などで国産牛の枝肉価格が低迷し、子牛価格も下落。政府は増頭支援の一時停止に踏み切った。配合飼料価格安定制度は発動が続いて財源不足が深刻化し、高止まり時の支援も含め、持続性の確保が求められている。2024年度は、おおむね5年ごとの「酪農及び肉用牛生産の近代化を図るための基本方針」(酪肉近代化方針)の見直しの年となる。畜産・酪農経営の基盤強化に向けて所得向上と経営安定の実現が見通せる環境整備が必要だ。

(2面・総合)